「指導」の前に、「支援」を置く。
言葉にすると当たり前に聞こえるかもしれません。でも、実際の教室でそれを続けるのは簡単ではありません。中学校てらす運営メンバーのなるみ(鳴海敦一)が、このテーマで専門誌『月刊生徒指導』10月号に寄稿しました。
その内容は、中学校てらす公式noteですでに詳しく紹介されています。この記事では、なるみの寄稿がどういうものか、あらためてホームページの視点から紹介します。
01. 何に寄稿したのか
なるみが寄稿したのは、『月刊生徒指導』2026年10月号(特集「学校をあきらめない」)です。テーマは、生徒指導・不登校支援において、「指導」の前に「支援」のまなざしを置くこと。
学校とのつながり、というと、毎日登校すること、教室で授業を受けること、友達と学校生活を送ることを思い浮かべがちです。もちろんそれも大切です。けれど、なるみが寄稿の中で問いかけているのは、そのさらに手前にあるもの――子ども自身が「自分はここにいてよい」と感じられているかどうか、でした。
02. 荒れた学校で気づいた、「厳しくする」だけでは届かないもの
なるみはこれまで、教師への暴言や暴力、器物損壊などが見られる、いわゆる「荒れた学校」で勤務した経験があります。そこで考えるようになったのが、「どう押さえ込むか」ではなく、「子どもが学校や教師とのつながりを失うとはどういうことか」という問いでした。
もちろん、学校には守るべき線があり、毅然と対応しなければならない場面もあります。しかし、強い圧で一時的に行動を止めることと、子ども自身が変わっていくことは同じではありません。人を変えることはできない。けれど、その子の中にある「変わる力」を信じ、その芽吹きを支えることはできる。 これが、なるみの生徒指導観の土台にあります。
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03. 「なぜできないの?」ではなく「何があればできそう?」
学習に向かえない。約束を守れない。集団の中でうまく行動できない。そんな姿に出会ったとき、教師はつい「どう指導するか」を考えます。しかし、なるみが大切にしているのは、その一歩前に「支援」のまなざしを置くことです。
- 「なぜできないの?」ではなく、「何があればできそう?」
- 「ちゃんとしなさい」ではなく、「あなたはどう思っているの?」
子どもを管理するのではなく、子ども自身の力を信じて支える。その、まなざしの転換が、教師とのつながりをつくっていく――なるみはそう書いています。
不登校支援においても同じです。大切なのは「学校に来させること」だけではありません。別室、放課後の会話、オンラインでのやりとり、部活動や行事――学校とのつながり方は、いくつあってもいい。小さな一歩を「まだ足りない」と見るのではなく、その子にとってどれほど意味のある一歩なのか、と見ることが、支援の温度を変えていく。なるみの寄稿は、そう続きます。
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04. 「あなたがいてよかった」が伝わる学校へ
なるみが目指しているのは、子どもを「変える」学校ではなく、子どもが「変わろう」と思える学校です。
成績が良いから価値がある。リーダーだから価値がある。問題を起こさないから価値がある。――そうではなく、その子が、その子としてそこにいる。そのこと自体に意味がある。 そんな「あなたがいてよかった」というメッセージが、教師の言葉や態度、学校の仕組みから伝わる学校を、なるみは思い描いています。
思い通りにいかないこともある。こちらの願いが届かないこともある。それでも、子どもの力を信じて関わり続ける。その積み重ねが、子どもにとっての「ここにいていい」をつくっていくのではないか――なるみは、寄稿をそう締めくくっています。
編集部として感じたこと
「指導」と「支援」、どちらも大切です。けれど、どちらを先に置くかで、子どもに伝わるメッセージは変わります。なるみの寄稿を読んで、あらためてそのことを考えさせられました。
今の生徒指導や不登校支援に、どこかモヤモヤしている。もっと子どもの力を信じる学校をつくりたい。そう感じている先生に、ぜひ本誌を手に取ってもらいたい内容です。
詳しい内容は、ぜひ『月刊生徒指導』2026年10月号でお確かめください。あわせて、寄稿の全文にあたる内容を中学校てらす公式noteでも紹介しています。
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「本人主体の解決志向」というブリーフセラピーの考え方は、この記事の「支援」のまなざしとも重なります。
子どもとの信頼関係づくりという観点で、あわせて読みたい一本です。
この記事を書いた人
たけ(中学校てらす運営/現役の中学校教員・数学科/教員歴 約20年)今回の記事は、なるみが『月刊生徒指導』10月号に寄稿した内容をもとに、紹介記事としてまとめました。
寄稿者:なるみ(鳴海敦一)(中学校てらす運営メンバー)
出典・注記
- 『月刊生徒指導』2026年10月号(特集「学校をあきらめない」)掲載、なるみ(鳴海敦一)寄稿分より
- 寄稿の詳しい内容は、中学校てらす公式noteを参照:https://note.com/middleschool/n/n1fde2734e347
- 本記事の本文は、寄稿原稿の逐語転載ではなく、要約・再構成したものです。原稿は商業誌への寄稿であり著作権上の配慮から、詳しい文章表現は本誌またはnote記事をご参照ください。
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