第4回目となる今回の「なんでそんなん楽会」は、 参加者の皆さんが「事例」を持ち寄ることを主役に据えた、特別な夜です。「事例」といっても、立派な実践報告である必要はありません。むしろ、「結局なんだったのか、今もよくわからない話」「指導案通りにはいかなかったけど、なぜか忘れられない瞬間」「あの子の謎すぎる行動に、思わずツッコミを入れたくなった記憶」そんな、あなたの心に引っかかっている「生っぽいエピソード」こそが、この学会の最高級の資料です。
イベントの概要
| イベント名 | 第4回 なんでそんなん楽会 教室の「なんでそんなん」事例もちより会 —— その違和感、みんなで愛でればお宝になる。—— |
| テーマ | 学級経営/生徒指導/特別支援 |
| 開催日時 | 3月29日(日)20:00~22:00 |
| 講師・登壇者 | なんでそんなん博物館 教育研究員 髙松智行(たかまつ ともゆき) |
| 開催形式 | Zoomによるオンライン |
| 参加費 | 無料 |
| 参加者数 | 12名 |
| プログラム | イントロ: なぜ今、教室に「ツッコミ」が必要なのか? 事例共有タイム: 数名の参加者による「なんでそんなん」エピソード紹介 ブレイクアウト対話: 少人数で、それぞれの事例にツッコミを入れ、愛でる時間 ラップアップ: 答えを出さずに、豊かな問いを持ち帰る |
講師紹介
【講師】なんでそんなん博物館 教育研究員 髙松智行さん

神奈川県公立小学校教諭。横浜国立大学卒業後、神奈川県の公立小学校や横浜国立大学附属鎌倉小学校の教員として美術館を活用した鑑賞教育に携る傍ら、子どもたちのドキュメンタリー映画や現役小学校が舞台のアートプロジェクト「鎌倉なんとかナーレ」を企画。2014年より「カマクラ図工室」を主宰し、教員やアーティスト、美大教員らと共に小中学生の”未定調和”の旅をサポートするなど、学校の内と外を行き来しながら教育のカタチを模索中。2021年よりことばの教室の教員となり、岡山県の生活介護事業所ぬかつくるとこが主宰する「なんでそんなんプロジェクト」をインストールした教室運営を試みている。
(カマクラ図工室)https://kamazu.work/
当日の様子
■ 運営による振り返り
「なんでそんなことするの?」その問いを、指導の入り口ではなく、愛でるための入り口にする。第4回「なんでそんなん楽会」で持ち寄られたのは、学校という枠からはみ出した、美しくも切実な「自分を生きる証」たちでした。子どもの凸凹をパテで埋めて平らにするのではなく、一つの表現として面白がり、“額装”していく。この「評価のモノサシを一旦脇に置く」というマインドこそが、今、学校現場に最も必要な「呼吸」であると再確認する時間となりました。
【この場所で得られた、3つの気づき】
- 「正す」より先に「愛でる」: 延々と続くこだわりや理解不能なルーティンを「問題行動」として処理せず、まずはまるごと受け止めること。直そうとする手を止め、その子の「あり方」を面白がることが、関係を編み直すための第一歩になります。
- 「違和感」はマジョリティになれる: 管理的な行事や画一的な指導に抱く「強烈な違和感」。普段はマイノリティとして抱え込んでいるその感覚を、ここでは“ふつう”として語り合える。そんな「安心して自分でいられる居場所」があることで、支援する側の大人もまた、自分を救うことができます。
- 「ズレ」を「価値」に変換する額装: テスト用紙で作った紙飛行機や、卒業証書のダンクシュート。それらを「世界と折り合いをつけるための切実でクリエイティブな作法」として捉え直すこと。そのまなざしの変換が、子どもの強固な殻を溶かし、自分を生きる主体性を呼び覚まします。

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